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初めての「アドラー心理学」でおすすめ本の紹介【もし、アドラーが上司だったら】

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こんにちは
マインドマップインストラクターの
かわあつです。

中田敦彦さんが、
「嫌われる勇気」という本の
解説動画をYoutubeで紹介してから
今、アドラーは大注目されていますね。

アドラー心理学で分り易い本を
もっと知りたいです
かわあつ
かわあつ
今回は「もしアドラーが上司だったら」を
紹介します。本が苦手な人もさくさく読みやすいです

お仕事をされている方はもちろん、
自分に自信がない方や人と関わっている方
すべてに、読んでいただきたいなと思います。

読み終わったあとは、あたたかい気分
包まれて、前向きになれるのでおすすめですね

「もし、アドラーが上司だったら」~マインドマップでレビュー

いつものようにマインドマップでまとめました。
時計回りの1時の方向からさらっと
みて頂けると概要がわかります。
例えば今は緑色の事を話しています。

とても面白いストーリー仕立てなので
本が苦手な方も楽しく読めます。

この本はストーリーからコラムという流れですすみ
アドラー心理学を深く理解できます。

この本は、若手サラリーマンであるリョウが
出社前に公園でランニングをしているときに、
スーツのまま、走っている奇妙な男性に出会うところから
始まります。

実はその男性はドラさんという名前で、
同じ日に新しい自分の上司として再会するわけですが、
日ごろの仕事の悩みを「アドラー心理学」を用いて
リョウに気づきを与えていく物語です。

かわあつ
かわあつ
本書では物語を楽しみながら
アドラー心理学の2軸である
「勇気」と「共同体感覚」について
学ぶことができます

それでは内容に入っていきましょう

自分を勇気づけるのに大切なこと

『正の注目』を大切に

できない事に目を向けるのではなく、
自分ができることに目をむけましょう

そうすれば「自分は価値ある人間」
勇気をもつことができます。

努力してできたものでなくても、
当たり前にできていることに
注目をすることも大切です。

自分ができていることにフォーカスする

多面的にとらえよう

失敗は記憶に残りがちなので
ネガティブな面に気持ちが残ります。
自分のポジティブな面にフォーカスしよう

すべての失敗は経験につながる

自己一致をしていることが大事

先ほど、ポジティブ面にフォーカスする
ことが大事とのことでしたが、
無理矢理ネガティブ面をポジティブ面に
捉えなおす必要はありません。

自分が「今、ポジティブに考えているな、
ネガティブに考えてるな」と理解できている
つまり「自己一致」をすることが大事なのです

ネガティブな面は持っても良いが、
フォーカスをせず、「ただ見る」

「人生の嘘」をついていないか?

あなたは自分の人生に嘘はついていませんか?

「やりたい」と思ったけどお金がないから・・・
「やりたい」と思ったけど時間がないから・・・
「やりたい」と思ったけど自分に能力がないから・・

⇒本当にやりたいことなのでしょうか?

もう少し現実的な話で考えてみると、
わかりやすいですね。
「早起き」をテーマに考えてみると

早起きしよう」と思っていたけど、
飲み会があったので起きれませんでした
「早起きしよう」をしたいけれども
仕事がいつも遅く終わるので・・・
かわあつ
かわあつ
ひょっとしたら、あなたは
早起きがしたくないので、
”やらない理由”を作り出しているのかも

アドラー心理学では
「やりたいけどできない」を人生の嘘と呼びました。

例えば、
会社に父親の勧めで入社した会社に入ったが、
本当は入りたくなかったと悔やんでいるとしましょう。

本当に入りたくなかったのだったら、
父親に反対したり、自分で必死に会社を探したりして
入社しなくても良かったわけです。

父親に申し訳ないからという理由で選んだのであれば
それは自分で選んだことになる。
父親の勧めに従うことを「自分の意志」で
選んだということです。

これをアドラー心理学では自己決定性と呼びます

誤解されがちですが、「過去は一切関係ない」、
「トラウマはない」と断定してるわけではありません。

アドラー心理学では「やわらかな決定論」という言葉を
良く使います。

過去の原因は「影響因」として存在するかもしれないが、
「決定因は自己にある」とアドラーは説いています

すべては自分が決めたこと。すべて自分で決められる

 

ありのままの自分を受け入れよう

アドラー心理学の言葉ではありませんが、
「機能価値」と「存在価値」という分類をすると
アドラーの「勇気づけ」を理解しやすくなります。

「Doing」  と 「Being」という言い方でも良いでしょう

人は自分の「存在価値」を認めることができれば、
人間の土台がしっかりしているので
些細な事がゆらぎません。
しかし、この基盤ができていない人は

「機能価値」の高低に一喜一憂し、
常に感情が
揺らぎます。
するとますます「機能価値」が
発揮できなくなる
悪循環に陥るのです。

欠点も含めたありのままの自分を認めることを
「自己受容」と呼びます。
それこそが「勇気」を持つということである

「自己受容」とは「自己肯定」とは違います。
「自己肯定」には理由が必要で、
その時には「機能価値」が注目されます。
「自己受容」がない状態で、「機能価値」が
損なわれると、存在価値まで否定されてしまいます。
「機能価値」と「存在価値」がごちゃまぜにしているのが
「自己肯定」です。

「存在価値」を持つために、
「自己受容」は大切にしたいですね。

『共同体感覚』を身につけよう

自分の次は「毎日、誰かの役に立とう」

アドラーは、くどいまでも大切で重要な事として
「共同体感覚」を身に着けることを説いています。

「どれほど喜んで他者を援助し、促し、
喜ばせる用意があるかを調べれば、
人の共同体感覚を容易にはかることができる」

アドラー「性格の心理学」

この本では読者が「有益な人」になるための
ヒントがちりばめられています。

「毎日誰かを喜ばせる」ことは「共同体感覚」を育むこと。
すなわち、相手を「勇気づける」ことである

 

相手からの見返りを求めずに、まずは自分から始めよう

 

せっかく、人にやってあげたのに感謝の一つも言われない。もうやる気が失せてきました

「共同体感覚」を得るため、誰かの役に立つ・貢献したのに、
「誰からもほめられず、認められない、独り相撲のよう」と
登場人物のリョウは嘆いていました。

かわあつ
かわあつ
アドラー心理学では、「課題の分離」を
対人関係の基本として大切にしているよ。

アドラー心理学における「課題の分離」

「それは誰の課題か?」という問いを
大切にし、相手と自分の間に「境界線」を
挽きます。そして境界線を自分が踏み越えたり、
相手に踏み越えさせたりしないようにするのです。

つまり、誰かの役にたとうと行動するのは、
「自分の課題」であって、それに対して感謝したり、
何も思わなかったりするのは「相手の課題」と
するのです。

 

「認知論」~相手の行動は親切?攻撃?どう受け止めるか

ドラさんはリョウにこう言いました。

「人と人との間には常に『返報性』が働くんだ。
相手から優しくされたら『ご恩返し』という
ポジティブな返報性が働く。しかし、
相手から攻撃されたら『復習』という
ネガティブな返報性が働く」

自分とは違う意見であっても、
それを尊重して『共感』し続けることが
大切な理由が明らかになりましたね。

しかし共感し続けるだけではなくて
自分の意見を言うことも忘れないでおきましょう。

対話をする上での大切な原則=『課題の分離』の応用

1.自分と異なる意見を攻撃とみなさない

2.異なる意見を言う事を恐れない

「共感」してから「提案」しよう。まずは全て受け止める

 

「信用」と「信頼」は別物、分けて考えよう

会社において、評価される時に
いつも仲良くしている上司から
「厳しい評価」をされる場合どう思うでしょうか?

「信頼されていると思ったのに・・・」
ガッカリと同時に少し憎しみも湧くかもしれません。

ここで考えて頂きたいのは、
信用金庫は、どちらの会社にお金を貸すでしょうか?

1.仲が良く、信頼できる社長のいる会社
2.売上も順調で、財務状況が健全な会社

もちろん後者ですよね。

評価が悪くても、
決して人間を否定されているわけじゃなく、
「信頼」されていれば「存在価値」を認めてもらっているわけです。

会社組織においては、「信頼」と「信用」の
両輪が大事なのです。

人に優しく、仕事に厳しく

 

リーダーとして「あるべき姿」もこの本から学べます

この本のクライマックスでは、
会社を辞める「ドラさん」の送別会と、
リョウやその仲間の課長昇進祝いもかねて
花見バーベキューをする場面があります。

新しく4月から課長となるリョウは、
「率先垂範」と称して一生懸命、
バーベキューの下ごしらえなどをするのですが、
ドラさんはリョウに「交流の場」だよと諭します。

一緒に参加していた、リョウの部下は
一生懸命、肉を焼いていたのですが、
リョウはそれに気づきませんでした。

課長からねぎらいの一つでもあれば・・・

人は貢献することで、
「自分は人を喜ばせることができる、能力がある」
「自分は人から必要とされている。居場所があり、
自分には価値がある」と思えるようになる。

アドラー心理学ではそれを
「勇気」がある状態と呼びます。

部下の活躍の場を奪ってはいけない
あえて、部下が活躍する余地を残す。
それこそが、課長の役割であることに
リョウは自分で気づきます。

任せられる上司とは、部下を信頼し、
自分を信頼することができる上司である

最後に

この本は、働いている全ての人におすすめできる本です。
特に、一般社員から管理職まで問わず、
この本を読んでいただくと、幸福のある人生を
過ごせるのではないかと、本当に思っています。

最後に、アドラーの言葉をお伝えします。

 「人生が複雑なのではない。
  あなたが人生を複雑にしているのだ」

人生はきわめてシンプル。

この記事が、皆様の人生をシンプルにする
きっかけになれば嬉しいです。

それでは!
最後までお読みいただきありがとうございました。

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